三河湾・伊勢湾の貧酸素水塊の発達過程から、水質の考察

三河湾・伊勢湾の貧酸素状況を知る。

つまりは、魚の活性を考え、釣れるポイントを知ること、で効率的にポイントを開拓できます。

有名なポイントを知るよりも、釣れるルアーを知るよりも、魚の生態・水質の違いを知ることで釣果に直結できます。

と言うことで、貧酸素状況を知り、ポイントを考えていきたいと思います。

貧酸素?それらが何に影響しているわけ?いつが貧酸素なの?

三河湾・伊勢湾の貧酸素状況を研究した論文から要約しまとめます。

この記事の信憑性

・愛知県水産試験場研究報告

学会論文のまとめなので信憑性は非常に高い

三河湾・伊勢湾の貧酸素状況

貧酸素の厚み、すなわち体積や継続期間を考慮してした結果、伊勢湾では6月から10月ごろまで貧酸素が続く。一方で三河湾では、年によって月によってばらつきがある。

伊勢湾の方が安定して夏季期間は貧酸素。

三河湾では年によって、月によってばらつきがある。

貧酸素状況が安定して続く、伊勢湾。貧酸素であることは間違いない一方で、水質の安定と言う意味では伊勢湾の方が釣りがしやすい可能性がある。一方で、貧酸素でないパターンもある三河湾では貧酸素と酸素化改善とムラがある

三河湾では、貧酸素の形成時期が遅く、消滅時期が早い事、消長が激しいことが示された。

漁業的見解

底引き漁や底はえ縄漁場が狭い期間が以前より長くなった。時期が遅くなったと言う事実から、伊勢湾の貧酸素水塊が抱える近年の最大の問題と考察されている。

72年から04年までのデータ上

・年によりばらつきがあるものの、02年ごろより貧酸素状況は微増

三河湾と伊勢湾との違い

三河湾では伊勢湾と異なり、前年からその年にかけての負荷量や有機物生産量でhなか卯むしろ、淡水流入量の変動に伴う湾内外の海水交換量が貧酸素水間の発達希望に影響を与えている可能性が高い。

研究論文のまとめ

伊勢湾は湾央部が深く貧酸素水塊が解消しにくいのに、対して、三河湾では平均水深が浅く比較的容易に密度成層が破壊されたり、淡水流入量に応じて変動する海水交換量の影響が現れやすい。

今後の伊勢湾・三河湾の展望

近年の都市開発で、近海の貧酸素状態は免れません。

釣り的な考えで釣果を得たいなら、安定的な伊勢湾で高酸素状態のポイントを探す、あるいは、三河湾では雨との関係を考えた釣り時間の決定を考えると釣果に結び付けられそうです。

そう言う意味では、三河湾での釣りにこだわりを持つよりも、外海を主体とした釣りを考えた方が釣りはしやすいかもしれません。

浜名湖での釣りパターンを考えていきたいなって思います。

浜名湖でも、貧酸素状態でありやすく水の出入りによる違い、外海の海の様子による変化が如実に現れそうです。

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