学習の仕方の極意はアウトプットにあり

 

学生でも学習はしていたものの、社会人となったら学生での知識は使えない!なんて気づいた人も多いんじゃないでしょうか。

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いつまでも学生のつもりなのよ。

基準手順は読んだの?なんでできないの?勉強しているの?自立表は埋まったの?

しっかりしなさいよ

なんて先輩、上司に言われ、怒れ、ヘコみ、悩み、辛い思いをしますよね。

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勉強はしているんですが、実践で使えないんです。

先輩がすごすぎ。どうしたら勉強したことが、実践に使えるんだろう。

 

勉強したことがうまく活用できない、先輩に認められない、仕事ができなくて落ち込んでいる看護師さんいませんか?

学習の極意はアウトプットにあります。

こんな看護師さんが対象です

・新社会人となり、先輩に怒られ凹んでいる方

・学生の時に学んだ知識が全然使えない!と困っている方

・新人看護師さんが勉強の仕方困っている方

・勉強しているのに認められないと怒れ、呆れている人

・先輩の指導に理不尽さを思いつつも改善を願っている方

・先輩たちに少しでも追いつきたい方

今回の記事では、そんな看護師となったのに勉強していないと思われ凹んでいる方に有益な情報かと思います。

アウトプットとインプットの意味

本記事ではアウトプット、インプットという言葉が頻回に出てきます。まず、初めにこの言葉の意味を理解しましょう。

インプットーアウトプットとは

インプットとは入力を指す言葉です。

学習会の参加、勉強会の参加、自己学習、本を読むなど、自分の頭に入力したことを指します。

アウトプットとは出力を指す言葉です。

学んだことを発言したり、教えたり、実行したり、自分の頭から出力したことを指します。

学習の仕方の極意はアウトプットとインプット

結論からお伝えするとアウトプットの上手さが評価に直結すると断言します。

アウトプットをいかにするか、アウトプットをすればするだけ自分の学習に繋がります。職業人になったからには使える人である必要があるからです。「知識を活用する。」ことが重要になってくるからです。

そして、アウトプットをする相手は先輩看護師たちです。

先輩に「やるな、こいつ。「すごい奴がいる」と思わせればあなたの仕事もしやすくなるでしょう。

上手にアウトプットすることが学習をする上で最も大事で、最も評価に直結します。

アウトプットをすることにデメリットは何もないです。自分で学んだことでないとアウトプットすることは絶対にできません。しっかりとインプットしてどんどんアウトプットしていきましょう。アウトプットするにもいくつか方法がありますのでお伝えしていきます。

アウトプットがいかに大事かここで理解せよ

アウトプットが大事!と口すっぱくお伝えするのには大きなわけがあり、実践的な理論があるからです。

「エドガーテール」の法則はご存知でしょうか

学びを人に教えると、学んだことの90%が定着化するということ。

・読むだけだと、定着率は10%

・聞くだけだと、定着率は20%

・見るだけだと、定着率は30%

・見て聞いて、定着率は50%

・学びを言うか書くかだと、定着率は70%

この法則に従えば、あなたがどれだけインプットしたことが定着しているのかがよく分かります。

どのようにアウトプットをすればあなたがどれだけ理解しているのか客観的にも分かります。

あなたは先輩に指導を受けている時、学習した内容をどのようにアウトプットしていますか?

あなたが悩んでいる、「認められない」との思いがあると思いますが、どのようにアウトプットしていますか?

新人看護師に求められるアウトプットとは

学生の頃と比較して、学習に対する考え方の根本が違うため、「こんなに勉強しているのにどうして評価してくれないんだろう。」そんな戸惑いが生まれるわけです。

学生の頃の学習と、社会人の学習とは意味合いが全く違います。冒頭で述べたように先輩、上司から「あなたはなんで◯◯ができないの?」のあの怒り方、指導の仕方の本質は「勉強やってるんなら、できるようになってろよ。できないんだったら能力が足りてないんだよ。」という言葉の意味をぼやかしているにすぎません。

社会人として認められるためには、必ずアウトプットが必要です。

あなたに求めらるアウトプットとは学習した内容を吐き出す力が必要になります。

結論から言うと、「結果を出せ」が本質になると言い換えられます。

そして、新人看護師さんに結果を求める内容は「報告、連絡、相談」を密にせよ、学習しているアピールをしろ、新人らしくしろ、です。

少々乱暴な言い方になりますが、「頑張ります。」と良く聞かれる言葉ではありますが、「頑張るのはいらない。結果をくれ」これがあなたに求められていると言い切ります。

あなたを評価する上司は、結果ができたか否か、か評価の視点になるからです。

評価を得るために、信頼を得るために、結果を出すことが必要です。

先輩看護師があなたに求める能力は

先輩はあなたが同じチームメンバーに早くなって業務負担を軽減したいと願っています。

新人看護師が、チームメンバーになってもらうために先輩看護師は多くの話し合い、学習方法、内容の確認。進行状況を確認と、やっています。

それら業務負担をあなたが担えると非常に有能です。

自ら、学習方法と、内容を報告し、できること、できないことを連絡し、できるようになるためにはを相談できれば、非常に有能です。

先行研究の中で自由回答式インタビューを通して先輩看護師、重症集中ケア認定看護師、救急医師が回答しました。

いわゆる、新任看護師(入職後1〜2年。部署異動になった1〜2年目のスタッフ)に求める能力とは「最低限のことができればいい。安全に業務が遂行できれば良い」

と答えています。

あなたが考える、自分ができていないと自分の問題、どんなことに失敗があったのか思い返してみてみましょう。

1年後の自分の成長を遂げるために、今あなたがやるべきことが何か考えてみてください。

先輩看護師が求めているあなたの立ち振る舞いが、集約されます。

新人看護師が抱える問題とは

新人看護師が、先輩看護師から求められる問題の多くは「報告、連絡、相談」ができていないに集約されます。

看護師とは様々な職業の中でもストレス度が高い職業であることが明らかになっています。そして、そのストレスのはけ口が新人看護師に向けられやすいことは先行研究によっても示唆されており、一つの事実です。

その、新人看護師に求める能力とは「最低限のことができていればいい」と答えられています。

最低限のことができていればいいのに、怒られる始末。

理不尽であることは分かりますが、その中でいかに上手く仕事をしていくかと言うと「報告、連絡、相談」になります。

報告・連絡・相談の頭文字をとってホウレンソウと呼ばれるのが一般的です。

新人看護師はどんなホウレンソウをするべきなのか

先輩が求めるホウレンソウとは、「私たちの業務量を減らすために報告・連絡・相談をしてくれ」と言う意味です。

あなたが安全に仕事ができるように考え、目を光らしてくれています。

あなたが行うその行為は本当に、安全で、そして適切でしょうか。不安があるなら、相談をするべきです。

失敗していないか、間違っていないかと確認することが手間なのです。

その手間を省くために「◯◯に自信がありません。みてください。教えてください。どうしたらいいですか」と相談をしてほしいと願っているのです。

あなたがどれくらい仕事が終えているのか、あなたがどれくらいの仕事量なら大丈夫なのか確認をすることが手間なのです。

あなたが「これくらい仕事が済んでいます。これくらいで、これくらい進みます」その報告がほしいと願っているのです。

あなたがした判断は正しいのでしょうか、経験の少ないあなたが考えたその答えは正しいのでしょうか。それらを確認することが手間なのです。

だから、報告、連絡、相談してほしいと願っているのです。

あなたは自分から先輩に、みんなにアウトプットしていますか

ホウレンソウを事細かにせよと伝えました。

それらができることで一気に怒られることは減るでしょう。そして、今度は陰口が言われます。

「あの子は自分で考えることをしない」

新人は1年間は嫌味を言われ、認めてもらえるまで1年間は耐えることもある程度は必要でしょう。

ホウレンソウができるようになると、自分で考えるようにしろと言われ始めます。が、これは悪くない傾向です。

あなたが、安全に業務を遂行できる能力は備わっているからです。

ここから必要になってくるのがアウトプットをしろと言うこと。

こんな嫌味を言われ始めたらチャンスだと思い、積極的なアウトプットをしてアピールしていきましょう。

新人看護師が行えるアウトプットとは

ホウレンソウを徹底的に、アウトプットせよ!と言っているのはほぼ共通しています。

自らホウレンソウをしていくのに加え、学習した成果を自分から発信するのです。

それは学習した成果をノートで提出するのではありません。

ノートでいくらまとめようとも認めてくれることはあり得ません。論文を読んだところで、経験がないくせにと陰口を叩かれ終わり。

ならば、できることは臨床の場面でアウトプットすることで認められていきます。

カルテに知識の粋を集約すること

これらができるようになってあなたを見る目が変わり、認められるようになると言えるでしょう。

具体的にアセスメントで次の勤務者があなたのアセスメントを参考にするようになれば、あなたの存在は認められています。

例えば

A「人工呼吸器グラフィック状ではコンプライアンス低下を示しており、換気量低下しやすい。人工呼吸器設定としてはなんちゃらだから、◯って言う観察の視点が必要。感染コントロール不良であり、看護ケアが侵襲を与えぬよう愛護的なケアで◯を行う」

とか。

より知識に裏付けされ、行動を示すようなアセスメントができれば完璧です。

あなた行っているアウトプットは?

あなたが行ってきたアウトプットは先輩から言われた学習を、先輩に提出しているだけにすぎませんか?

学習してきた内容は、臨床の場面に活用できていますか?

あなたの行ってきた学習は臨床の場面に置き換えられるアウトプットになっているでしょうか。

自ら行った学習が患者のためになることが分かれば、患者からも先輩からも認められた一人になり得るでしょう。

そうして認められることが、あなたの存在価値を高める要因になります。

そして、可能な限り学習会を開催しましょう。

あなたにとって最大のアウトプットの機会になります。

学習会を開催するススメ

自己学習に置ける達成感、評価点をまとめた研究結果から出ています。

研究では、学習における習熟度の最も高いことが、勉強した内容を人に伝えると結論が出ています。

当然といえば、当然のことになるのですが、自分が理解したことでなければ人に伝えることはできません。

人に何度も教えることで、人に何度も質問を受けることで、アウトプットする力がついていく。

学習し、伝える。

インプットしてアウトプットする。

このループができることで、自分の成長につながります。

これこそが、学習の仕方の極意です。

学習の仕方の極意インプットとアウトプットです。

自分が勉強した内容を人に伝える。

人に伝えるとなると、自分が勉強したことを伝えるなんてもったいない。と思うこともありますが、大丈夫。

絶対に、あなたにとって損にはなりません。

あなたのアウトプットを受けた人はあなた以上になることは、ほとんどありえないからです。

もし、あなた以上の存在になったとしてもあなたのアウトプットのおかげになるので常識人であれば、あなたを邪険にすることはありません。

 

むしろ、あなたを尊敬することが当然であるからです。

しかし、ほんのわずかな悪意のある人もいることも否定できません。

ですが、それでも絶対に大丈夫。

それは、あなたがアウトプットをしたことはその人はアウトプットすることはできないからです。

冒頭に述べたように、その人は教えてもらうだけの「学生」である状態だから。

あなたがアウトプットしたその人は、受け身で教えてもらおうと思っているから。

あなたがインプットした膨大な情報以上のものにはなりえないからです。積極的に学習会をやっていきましょう。

別記事で学習会についてまとめています。どうぞ参考にしてください。

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