CPRアルゴリズムを付け焼き刃でも覚えたい!って方、必見です。

急変だ!不整脈だ!CPRを開始しないと!

新人さんを始め、救急分野に従事している看護師さん、急変って怖いですよね。それにCPRに自信もありませんよね。

不整脈によった対応も分かんないし、なんか分かってる気がするけど、合っているのか不安だし。

CPRなんてあたりたくないのは本音だけど、逃げ出せないし。かといって、講習受ける時間もモチベーションもないし。

 

看護師の仕事は看護法に定められている通り自己研磨を続けなければなりません。

しかし、大切な休日に1日かけてICLSを受講するのも、億劫にもなるきもちよく分かります。

今回は、CPRアルゴリズムを実践するにあたって、この記事を読むことで「実践的な、初歩的な」CPRが分かると思います。

※医療現場で働く以上、命を助けることに不安があるならば是非ICLSでも受けて、しっかりと身につけて欲しいと願っています。この記事を読むことで興味関心が芽生え、受講する気になると幸いです。

この記事はこんな人が対象です

・新人看護師さん

・救急への知識が乏しい方

・病棟勤務が長く、運よくCPRやらずに来れた方

・新人指導をするのに当たってコツを上手く伝えたい方

・配置換えで救急センター配属となり経験年数はぼちぼちあるものの心配である方

このようなところに該当する人にとって有益な情報になるかと思います。

本記事の信頼性

・救急センター配属歴は数年。

・救急外来から救急病棟、ICUと経験

・CPRを必要とした急変対応回数は何十回

・BLS講習参加

・ICLS講習参加

・NCPR講習参加

本記事作成にあたり、5冊ほど文献を読みました。

※一個人の覚え書きとしての記事です。内容を保証することはできません。所属病院におけるICLSに参加し、十分な学習をすることを推奨します。

経験的にはソコソコはあるかと思います。後輩指導を含め、ICLSなど受講していない後輩もまぁひとまず一スタッフとして動けるような感じです。

CPRを付け焼き刃でも覚えたい!

本来のCPRの目的は患者の身体の循環が保てない人(心臓が動いていない)に対して行われる救急処置になります。

そのため、「適当」では絶対に許されないのが命を守る医療者では当然です。

ここでCPRアルゴリズムを丁寧に解説するのではなく、超実践的な「コツ」を教えたいと思います。

アルゴリズムを丁寧に詳しく書いてあるサイトはありますし、フローチャートも簡単に閲覧できる時代ですので、しっかりと読み込みたいという方は各自学習を深めてください。

『CPR フローチャート』で検索!

CPRを付け焼き刃でも覚えたい!その極意

CPR極意は、超簡単だけど超大事なことです。それは

  • 自分がやれることを声にだしてアピールする。
  • そのアピールをし続ける

できることをアピールし続けることが大事です。

なんだ、そんなことかと思われるかもしれません。しかし、これができるだけで、人の命を救うチームの一員となることができます。

そして、自分の役割を全うできるためチームとして存在意味があるスタッフになります。

アピールする大事さを急変の場面から想像してみよう

CPRアルゴリズムを実践するのにどんな人がいるか想像してください

けたたましくなるモニターアラーム。フット見ると赤色で「VT、VF」とかよく言われる致死的不整脈。やばい!急変だ!CPR開始しないと行けない!

こんな場面を思い出してみてください。

一気に現場の緊張感は高まり、特に救急センターに配属しているスタッフならばあのけたたましいアラーム音に注意関心があり、すぐにさまざまなスタッフが飛んできてくれませんか。

私だけ、たったひとりだけ、それに気づく。なんて方が稀なケースです。

そんな様々なスタッフが集まった状況で、CPRを開始!となった時の雰囲気を今一度、想像してみてください。

新人さんか不安そうに見ている。

先輩たちも必死だ。

同期のあの子もきた。

先生も集まってきたぞ。

他の科の先生もきた。

こんな場面ありますよね?

ここで注意をしてほしいのが、集まった面々が、CPRアルゴリズムについてどれだけ知っているか、どれだけ知らないのか、スタッフの情報が何もないまま、とりあえず人員が確保されている!という状況に陥ります。

そして、医療者がひとまず集まっただけでは患者の命を助けることができません。

誰かがCPRを開始して行かねばなりません。

そして誰かが場の流れを作らなくてはなりません。

CPRを行うためには医療者が数名いないと行けません。誰かに頼りっぱなしになることは困難です。

人を助ける緊急の場で指示を待つだけでは、あまりにも力不足。

できることをアピールする

たったこれだけで、あなたの役割が明確になり、伝達しやすく連携が取れるようになります。

CPRを行うためにどんな役割がいるのか

心臓マッサージをする!となってもやるべきことがあります。

そして、やるべきことを確実に実行するためには、自分の仕事をそれぞれ全うする必要があります。

ここでは大きく、必要な役割を伝えます。

  • 心臓マッサージをする人(最低2名)
  • タイムキーパー
  • 記録
  • ルート確保、点滴管理
  • 家族へ連絡、各種部門へ連絡
  • その他の患者の対応をする人
  • それらを統括し指示するリーダー

いかがでしょう。

この人数を見て多すぎる、少なすぎると経験年数によってまちまちな感想が生まれるかと思います。

例えば、タイムキーパー+記録+指示するリーダーは一人のスタッフが担うことが多いです。

色々と業務を統合することはできますが、ひとまず役割が最低限これくらいはいるという意味でこのまま受け取ってくださっていいかと思います。

これらの内容について、「自分ができそうなことを積極的にアピールし続ける。」ことが大事です。

きっとあなた以外にもCPRアルゴリズムを熟知したスタッフがいたり、医師が指示を出したりと、協力し合えば助けられるかもしれません。

自分の行ったことをしっかりとリーダー的役割をもつスタッフに報告し、これらを「実行しました、あとは何を手伝えばいいですか?」と声をかけてくれれば、リーダーはあなたの仕事の管理が非常に楽です。

「あなたがやったかやっていないのか」確認する作業が減る、確認する精神を使わなくて済むだけでも非常に有能なスタッフです。

とりあえず、やるべき役割・やれそうな内容についてここに残しますので、印刷し自分のノートにでも貼って自分のできることをアピールしてください

  • 心臓マッサージ
  • ルート確保
  • アドレナリン、アンカロン、リドカインの静注(みんなに確認しよう!入れるタイミングがあるよ)
  • タイムキーパー(※必ずタイマーを使用。キッチンタイマータイプね!)
  • 増員願い
  • 家族、医師への連絡
  • 記録
  • 統括するリーダー(これらが行えているかチェック、確認していく人)

最後に

知っている人からすれば、すごい足りない内容です。もっと、もっと伝えたい内容が多すぎますが、「ひとまず動ける」ようになるにはこれらが分かっていただければよいかと思います。

そして、これくらいの内容は当然知っているよ!という方もたくさんいるかと思います。

ですが、急変時の対応は誰しもが緊張と心配であるはずです。

少しでもこの記事を読むことで振り返る場面になったらなと思い作成しました。

お付き合いありがとうございました。

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