看護師の皆さん、褥瘡処置なら「とりあえず」マクロゴール+ガーゼ!」って根拠ないよね?

褥瘡を発見した初期対応といえば、マクロゴール+ガーゼと教えてもらってから、なんとなくで処置やっていませんか?

褥瘡見つけたら洗浄してからマクロゴール+ガーゼ!そしたらWOC(皮膚認定看護師)へ相談する!

 

 

先輩からこんな風に教えてもらっていませんか。あるいは、褥瘡委員会より「とりあえずマクロゴール+ガーゼで処置!」みたいな教えがあったりませんか。

 

マクロゴール、マクロゴールって呪文のように聞いているけど、本当はあんまり作用とか知らない人多いと思います。

この記事を読むことでマクロゴール+ガーゼの根拠が分かります。

この記事はこんな人を対象にしています。

・新人看護師さん

・褥瘡処置の学習を始めようとしてる看護師さん

・とりあえずの教えで今までやってきたけど、いざ人に教えるとなると困っている中堅看護師さん

・勉強熱心でここまでたどり着いたあなた

 

この記事を読むことで少し自信につながるかと思います。この記事は1分くらいで読み終わります

この記事の信憑性

・今日の薬品2018年で確認しました。

・褥瘡委員会のスタッフに確認しました。

・WOC(皮膚認定看護師)確認しました。

・皮膚科医に確認しました。

 

褥瘡処置なら「とりあえず」マクロゴール+ガーゼ!って根拠あります?

結論から言って、マクロゴールの効果は特記すべく効果はありません。

褥瘡の初期対応として呪文のように言われているマクロゴールは、褥瘡に対して治療的な効果は一切ありません。

マクロゴール効果

・軟膏の基剤として使われます。

・それら軟膏の粘度の調整に使われます。

・薬剤を患部に均等に付着させ持続的に浸透させる作用があります

何にも効果がないように思いますが、褥瘡委員会などで「褥瘡処置の初期対応としてとりあえずマクロゴール+ガーゼ!」と指導しているのには一つ大きなわけがあります。

褥瘡の初期対応として優れている理由

褥瘡治癒に対して効果はないと言っておきながら、優れている!というのには理由があります。結論から言って

褥瘡の初期対応として優れている理由は、誰でも間違えのない対応ができる からです。

誰でも間違えのない対応ができるという点が優れている訳には3点理由がありますのでお伝えします。

  • 褥瘡評価、皮膚創評価は激ムズ
  • 激ムズの中、間違った対応は治癒に多大な影響をもたらす
  • 統一した行動が取れることで、病気と闘う期間の中で結果的に早く治癒できる

という理由があります。

創治癒過程において、間違った対応をすることで治癒が遅れることになります。

にも関わらず、皮膚の状況をアセスメントするのは非常に難解。だからこそ、皮膚科医が存在するのです。

間違った対応をして、治癒が遅れるくらいならば、

褥瘡と思った皮膚トラブルは発見した数時間程度であるならば、影響の少ない薬剤で管理をし、専門のWOC,皮膚科医に診てもらった方が治癒が早くなります。

こういった理由から、褥瘡と思しき皮膚トラブルの初期対応はマクロゴール+ガーゼが望ましいのです。

 

 

 

マクロゴールの良いところ

マクロゴールには褥瘡の治癒過程において、薬剤的効果はほぼないようにお伝えしました。

ですが、マクロゴールが持っているある一つの特性は、まぁいい効果をもたらします。

それは二点です。

  • 浸出液を吸収する
  • ガーゼを剥がすときに、ひっついてこない

この二点が、結果的に褥瘡や皮膚トラブルの初期の診察の時に、皮膚にダメージを与えないことがメリットといえるでしょう。

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