看護師の勉強会とも呼べる公開処刑をいかにして乗り越えるか

「じゃあ、今年はあなたが人工呼吸器の学習会をやってね。」

「うちは毎年1年目の冬に学習会をやってもらうことになっているの。」

 

 

看護師の世界には往々にして、学習会を開催せよ。と言われることありますよね?

 

学習会なんてやったことないよ!全然学習したことないことを、知識ある先輩の前で学習会なんかやれないよ!

困った!

 

 

今回、こんな看護師における学習会を開催しないといけないあなたに、この記事を読むことで学習会の方法、学習会をやることで評価を得る方法をお伝えします。

看護師の勉強会ともよべる公開処刑をいかにしてい乗り越えるか!

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この記事の信頼性

・現役、臨床で働いている看護師です

・2018年では勉強会、学習会を10回程度行なっています(トータルでは50回程度でしょうか)

・私の行なった人工呼吸器、血液ガスについては他部署からも開催依頼があった程、内容を評価いただきました。

・後輩に学習会仕方、プレゼンの仕方を教え、後輩が周りからも評価を得ています。

・つい先日後輩がやらかしたため「リアルタイムな失敗」を残します。

臨床での看護師としては学習会開催回数はかなり多いかと思います。信頼性はある程度確保されているかと思います。

私は自分のアウトプットの場として、この記事を作成しますので、学習会を開催予定しているみなさまは、この記事はテーマを決めること、やり方を乗せるので為になるかと思います。

看護師の勉強会とも呼べる公開処刑をいかにして乗り越えるか

結論から言って、ポイントを押さえることで簡単に学習会は成功できます

センスがある人ができるんじゃないか

リーダーシップが取れる人がいいんじゃないか

知識人でないといけないのではないか

 

 

様々な不安があるかと思いますが大事な要素はたった3点です

  • 時間通りに開催する
  • スライド準備術でスライドを準備する
  • 話す時は、自分は絶対資料を見ない

学習会を成功させるのには3つの要素が必要です。

時間通りに開催する

先輩、同僚。あなたの学習会に参加するために、時間に都合をつけて参加してくれるわけですから時間通りに開催するのは当然です。

内容に惹かれて参加したいという人もいれば、院内目標だからしょうがなく参加する人もいれば、あなたを見守りたい・応援したいから参加する人もいます。

あなたが行う学習会に参加する目的はそれぞれですが、時間に都合をつけてきてくれるわけですから、開催するあなたが時間を厳守するのは絶対です

どんなに優れた内容であっても、どんなに説得力がある内容であっても、時間通りに開催されない学習会ほど価値のないものはありません。

 

 

実際にやらかした失敗を載せておきます

1年単位で勉強会を行う目標をたて、自己学習を進め知識としては私の勤務する病院内でもトップクラスになりました。そして、彼女の話す内容を信頼し、彼女に質問をするほどにまで知識人として成長しました。

計画通りに打ち合わせを重ね、パワポも私が最終に監修したのも5回ほどは直しています。彼女が自分で修正を繰り返したのはおそらく、数十回でしょう。

院外における知り合いに見てもらった時にも、「見やすいスライド」と評価を得ておりました。

さらにプレゼン準備を行い同期、先輩に練習を10回ほどはしており、側から見ても十分に練習を積んでいるように評価していました。

当日も勤務を調整し、開催できるように準備しました。

ここで問題が発覚。

自分で用意したパソコンと院内にあるパソコンと接続確認をしておらず投影できなかったのです。

パソコンの接続可能か事前に確認を怠っていたのです。

結果として、学習会は20分ほど時間が遅れ、数十名集まっていたスタッフは帰宅し、焦った彼女はテンパって泣くように学習会は終了。

後日、改めて学習会を実施することとなりました。

 

いくら学習を重ね、周囲から認められ、準備を重ねていたとしても時間厳守で開催できないと冷たく評価をされてしまうものなのです。

実際に学習会をやる前に、完全に模擬練習を一度行い全ての動作が問題なくできるか確認し、定刻通りに学習会を実施するように注意しましょう。

スライド準備術で準備するべし!

パワポを作るのにコツがあります。そのコツを掴むと学習会の準備も非常に楽になります。

私はこの方法を知るまで2ヶ月かかっていた学習会の準備がわずか2時間ほどで終えられるようになりました。

スライド準備術については別記事でもまとめておりますので、そちらも参考にしてください。

  • 日常の中から疑問をメモする
  • テーマに該当する学習をする→必要な単語を抜き出す
  • ノートに4分割法でまとめる
  • スライド準備

この流れで学習会のネタ探しから、スライド準備までサクッとできるのでオススメです。

今私がノートにまとめているのをザッと紹介してみます。

学習会のネタ原案

・トリアージを行うことで得られるメリットとは

・SpO2装着のコストを取らなかったらどれだけ損出?

・エラスコットを使用した効果的な褥瘡予防とは

・NHFの基礎知識

直近のメモですので、十分な検討をしていませんが参考になれば幸いです。

日々の業務の中で、「これどうなん?」っていう疑問についてほんのちょっと雑誌、文献で知ったことを学習会のテーマにするのがポイントです。

実際に、自分が疑問に思ったことは先輩たちも知らない、ルーティーンで行なっていたりと掘り下げて考えたことがなかったりします。

日々の日常からハッとした疑問を学習につなげると、面白い学習会テーマが見つかると思います。

相談していいよ!
この記事を読んでいるあなた。学習会テーマで悩んでいるなら相談してください。個別にメールでやりとりできます

そして、学習した内容、必要になるキーの単語を羅列しノート4分割法で構想を固め、スライドを準備する。

スライド準備術を駆使することで、前日でもなんとか間に合わせることが可能です

話す時は自分は資料は絶対みない

マサチューセッツ工科大学が発表した研究ではプレゼンをする上で最も重要な概念は態度であるとあります。

態度とは堂々とした態度。そして、効果的に信頼を得ることができるのは「大きな声」であると述べています。

実際に街頭演説、政治家、有名な人であればあるだけ自信を持ってはっきり話しをされますよね。

自信を持っているように、信頼しても良さそうだなと思えるのは声の張りであるとも言い換えられるでしょう。

プレゼン資料を見ないわけ

自分が準備した資料ですから、全ての内容は分かっているはずです。

内容を分かっていないから資料を見るのは勉強不足です。

スライド内容はソラで言えるくらいには読み込むことが必要です

あなたが準備した資料はあなた以外には内容が分かりません。

言い換えるならば、あなた以上にそのスライド内容について理解している人は絶対にいないわけです。

(もちろん、知識の差、学習の差はあるけれどもスライド内容・構成はあなたしか分かり得ません)

なので、スライドを見ながら話すのではなく、みんなの反応を見ながら理解を促すのが大事です。

コツとしては反応を周囲に求めることです。

「分かりました?」ではありません。

反応を周囲に求めることが大事です。

周囲を学習会に参加させている感を出すことが一体感が生まれる技です。

実際に私が行う周囲の参加の仕方のいくつかを紹介します。使い勝手が良いので進行の参考になるかと思います。

  • 私が過去こんな失敗して、こんな風になっちゃいましたよね?
  • ○ヶ月前の患者さんって、同じような病態でしたよね?
  • こんな場面で困りませんか?

このブログの冒頭でも活用していますが、同調を求めると共感を得やすくなり、学習会の一体感が生まれ「面白かった!」等、評価を得やすいデス。

看護師の勉強会とも呼べる公開処刑をいかにして乗り越えるか

私が数十回の学習会を得て乗り越えてきた方法を紹介しました。

大事な要素は3点

  • 時間通りに開催する
  • スライド準備術でスライドを準備する
  • 話す時は、自分は絶対資料を見ない

この3つを意識して、準備を進め学習会をやるとグッと「らしく」司会進行ができ、評価を得やすい学習会になります。

不安に思っている方、心配に思っている方の参考になれば幸いです。

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